都内偏差値50前後女子の中学受験

2015年受験。都内偏差値50前後女子中受験を終えました。思うことがいろいろあり、気が済むまでの期間限定ブログです。

苦労の算数

5年のとき、算数ができず困り果て、当時通っていた大手塾に相談に行きました。
やるべきこととして言われたのは、この2点です。3回くらい面談したと記憶しているのですが、決まってこれでした。
今思うと、同じ相談には全員に対してこんなことを言っていたのだと思います。


  • 「毎日の計算をやりましょう」
  • 「テキストの例題を繰り返して解きましょう」

それぞれについて思うことは以下のとおりです。


「計算」
前にも書いたとおり、娘は計算だけはできていた。夏休み、冬休みの講習会の際に、全クラス統一で計算テストを毎日やっていたのですが、娘は下位クラスだったにもかかわらず総合総合成績2位だったらしい。よって、質問の答えになっていなかった。


「テキストの例題」
これはそのとおりだと思います。ただし、やり方が大事だと思います。それを教えてもらいたかったです。
我が家が間違ったのは、どうしてその解き方をするのかを納得させることなく、和田秀樹「受験は要領」をそのまま当てはめたかのように、毎週のようにやってくるテストに追われ、頭ごなしにやらせてしまっていました。小学5年生には酷だったのかもしれません。
でも、当時はそんなことを考える余裕も無く、やらせてしまっていました。
娘にはかなり悪いことをしたと反省しています。

うすうすと問題点に気がつき始めた新6年の2月末に、その大手塾を辞めます・・。

続きは次回。


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過去問は何年前のものから必要か?

ヤフオクでは、大学受験用赤本、青本のうち難関大学の古い年度のものが高値で売買されています。

私も、大学受験のときは高校の資料室に行き、過去10年くらいの過去問を探し、実際に解いたという記憶があります。


中学受験でも過去問は優先度を上げて取り組むべきだと思いますが、そんなに古いものまでそろえる必要はなさそうです。理由はこんな感じでしょうか。

  1. そもそも、10年もさかのぼってやるほど受験生には時間が無い。
  2. 中学受験では、特に女子校において、1つの年度に複数回の過去問ができあがることが多い。
  3. 時事問題や問題中の統計資料などで、見た目の廃りが意外にも分かりやすい。

最大の理由は1でしょう。


仮に9月第1週目から週2回過去問演習をやったとして、

   2回/週 x 4週/月 x 5ヶ月(9月から翌年1月末まで) = 40回分

しかできません。

さらに、解きなおしに時間がかかったり、弱点補強に当たる週が出てきたりで、そのうち1割はできなかったとすると、過去問ができるのはせいぜい全部で36回分程度です。


さらに志望校を選ぶ際には、候補が3~4校程度出てくるでしょう。そうすると、1つの学校に割り当てられる回数は9~12回程度。


1年当たり2~3回の本番受験があるとすると、一つの学校の過去問としては最大でも5年分もそろえておけば問題なさそうです。


やみくもに多くの過去問を解き続けるのも勉強になると思いますが、さすがに我が娘のレベルのあたりでは、このくらいが精一杯でした。

また、直前期には一度解いた過去問を再び解くという作業が良いようです。塾の先生に薦められましたので、我が家も第一希望の過去問のうち何回分かは解き直ししました。


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社会

関東の中学校の受験科目は、国語、算数、理科、社会の4科目というのが殆どですが、

関西の中学校では、受験科目に社会が無い学校が多いようです。日本でトップの進学実績を誇る学校においても3科目です。社会は、中学受験に必要な科目なのでしょうか?


上位校はきっと違うのでしょうが、我が娘が受験校として候補に挙げていた学校の社会の問題は、ほぼ短期記憶型の勉強で乗り切れてしまう程度だったように思えます。配点も、国語、算数が100点で、社会は50点や60点という学校が多かったです。
直前(人によって期間がどの程度は異なりますが)だけの学習で何とかなってしまうのではないでしょうか。また、中学受験の範囲も、中学に入学すれば再び履修することばかりであり、大学受験への影響は無いようにも見えてしまいます。


5年のとき、通っていた塾で実施されていた模擬試験でクラスが決まっていました。
前にも書いたとおり、いくらやっても絶不調の算数が足を引っ張り、4科合計成績が低迷していました。そこで、クラス落ちを避けたい娘は短期記憶で乗り切れる社会にはまってしまうという悪循環に陥ってしまいました。社会で点数を稼ぐスタイルが定着してしまいます。これはまずい、ということで転塾させます。
その後、学習のスタイルが大幅に変わりますが、実は本番直前に苦労したのは社会でした。5年のときにあれだけ頑張って覚えていたことが忘却曲線に従い、結構抜けてしまったようです。(もちろん、基本的なことは残っていましたが、無理して覚えたことは残らないのですね)


社会は、先行逃げ切り型が必ずしも成功しない科目なんですね。
大手塾のカリキュラムに従い、4年からいろんなことを覚えさせられましたが、4年生のうちは都道府県の名前と県庁所在地が漢字で書け場所と形が分かる程度でも、何ら問題ないと思います。


社会が受験科目から無くなると、経済的打撃は大きいですね。塾の先生ののうち4分の1が不要になったり、参考書・問題集の売り上げも4分の1だけ減ってしまいます。
また、社会を受験科目から減らした場合、受験生全員が喜ぶわけでもなく社会得意受験生は悲しむことになりますし、ま4科目学校と3科目学校が並存していると併願パターンが組みにくいとかの問題が出たり、さらには「社会軽視論は許さん」みたいな理想論を語る正論派論客が登場して話がややこしくなったりして、結局は、「関東では4科目が試験科目」というのは変わらない流れなのでしょう。

そういえば、『3年B組金八先生』の再放送で、「東京の中学生は理社が弱い」という話があったのを思い出しました。都立高の入試科目が3科目だったころのお話です。金八先生が、理科や社会を軽視するとどうなるか熱弁をふるっていたような・・・。
もちろん、私はそれよりはずっと後の世代なので、高校受験も大学受験も社会もちゃんとやりました。。


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